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「エコキューブ」は分譲マンションの専有部におけるリノベーションに関して、優良リノベーション工事基準の要件(適合R住宅)に、省エネ性能に関する要件を加えたものであり、そもそもは2022年にリノベーション協議会が「R1住宅エコ」として策定していました。そしてその後、2025年2月に「R1住宅エコ」から「エコキューブ」へと名称変更が行われています。
つまり、エコキューブは従来のR1住宅で設定されていた要件へさらに省エネ機能に関する基準を加えたものであり、その等級は省エネリノベーション工事の内容や物件の価値などを検討する材料として活用できます。
省エネリノベーション工事によってエコキューブとして認定されている住宅は、必然的に優良リノベーションの基準とされていた「R1住宅」の要件もクリアしていることがポイントです。
加えて、エコキューブの基準を満たすことで住宅ローン減税(住宅借入金等特別控除)といった制度においてもメリットを得られる可能性が高まります。また、そもそもエコキューブは省エネ性能に優れている住宅であるため、そこで暮らしていく中で発生する光熱費についてもコスト削減につながり、長期的な負担軽減を期待できることもメリットです。
その他、将来的に物件を売却する可能性がある人にとってもエコキューブ評価が物件の資産価値を向上させるポイントの1つになる点は見逃せません。
まずR1住宅エコとは、従来のリノベーション基準であった「R1住宅適合」へ省エネ性能に関する要件を加えたものです。
そもそもR1住宅やR1住宅エコは一般社団法人リノベーション協議会が独自に設定していたリノベーション基準であり、具体的には電気配線や給水管といった重要インフラに関する項目や、適合情報報告書の開示、住宅履歴、2年以上の保証といったリノベ基準を満たした物件(R1住宅)の中で、さらに消費エネルギー基準を要件として加えられたものが「R1住宅エコ」となります。
そしてR1住宅エコの中でも特に「省エネ基準適合相当」を上回る住宅について、リノベーション協議会は2025年2月から改めて「エコキューブ」という新名称で認定を行っています。
参照元:リノベーション協議会|エコキューブ(https://www.renovation.or.jp/ecocube/)
エコキューブは省エネリノベーション工事として、断熱性と気密性の向上や優れた換気装置システムなど取り入れているものであり、一般的には以下の4種類の仕組みによって構成されていることが特徴です。
エコキューブでは断熱性や気密性を向上させるための断熱施工が行われますが、根本的にマンションはそれぞれの物件で構造や工法、立地条件などが異なっています。そのためエコキューブの断熱施工でも当然ながら対象物件に合わせた施工が必要となり、あらかじめ各物件の温熱計算の結果にもとづいて断熱計画を策定し、さらに優れた断熱素材を使用するといった条件がポイントです。
断熱性や気密性に関与する部分として「窓」は重要なものであり、エコキューブでは窓の断熱性・気密性を向上させるために樹脂製の内窓を設置します。
樹脂素材は金属素材よりも熱伝導率が低く、温度変化による影響を受けにくいといった特性があります。加えて、内窓を設置することで既存の窓との間に空気層が生まれ、それが断熱層として温度調節に寄与したり、結露や騒音を抑えたりといったメリットも見逃せません。
エコキューブでは屋内の換気を窓の開閉によって行うのでなく、高機能換気システムでまかなうことも特徴です。屋外から取り込んだ空気の温度を調節し、室温に近い状態で屋内に流し込むため、室温の変化を抑えながら新鮮な空気へと交換できることがメリットです。
また集塵フィルターによって花粉やハウスダストといったリスクにも備えます。
高効率エアコンによって各部屋の空調を一元管理し、建物の中を一定の室温にコントロールしていることも特徴です。高効率エアコンの活用によって部屋ごとの寒暖差を解消し、冬場のヒートショックといった危険性も低減できます。